No.4 Air More Money ⑤
ユニットメンバーの皆様こんにちは。
H.C.Uスキタロです。
前回はシュラウド(アッパーのパーツ)の塗装準備が完了しました。
早速塗装をしていきましょう。
1 ロゴマーク塗装
吹いていきます。
コツとしては20cm程離して塗布するとムラがなく綺麗に仕上がります。
1コート目
2thinを混ぜた塗料はかなりサラサラしています。
いつもの量だとすぐに液ダレしてしまいますのでいつもよりさらに薄く薄く塗っていきましょう。
3コート目
液ダレが怖くて1回塗っては乾かしを繰り返しました。
温風は風量をなるべく弱くして風を当ててあげましょう。
表面のテカりが消えたら、再度スプレーしていきます。
5コート目
まだまだですね。
普段でしたら5コート塗れば十分に発色しますが、薄めているのでもう少し
塗り重ねます。
7コート目
だいぶ紫が濃くなってきました。
もう少しです。
9コート目
このくらいまで発色すればOKでしょう。
塗料には「Duller」を混ぜていないのでテカがありますね。
これは後ほど修正します。
念押しの10コート目
ロゴマークの塗装が終わりました。
マスキングテープを剥がしてみましょう。
・・・。
スウッシュの上のあたりの塗装が禿げてしまいました・・・。
やはり「Duller」の影響でしょうか・・・。
接着力が「Duller」を混ぜた時と混ぜていない時で差があるように感じます。
これも後ほど修正しましょう。
ステンシルシールを剥がします。
針ペンで剥離の切っ掛けを作り、手で剥がしていきます。
剥がし終わり、禿げていた部分の修正も完了しました。
シボ感のある革だとマスキングにも限界がありますね。
革のシワに沿って塗料が滲んでしまいましたがこれはこれでカッコイイと思います。
(ヴェ◯ムっぽいかな?笑)
ロゴマーク部分は「Duller」を混ぜたもので染めていないのでテカっています。
これを修正していきましょう。
2 保護コート剤に「Duller」を混ぜる
最後の仕上げです。
塗装面がむき出しの状態ではすぐに剥がれてしまうので、保護剤でコーティングして
いきます。
コーティング剤は、
Angelus matte acrylic finisher
こちらを使用していきます。
乳白色のサラサラの液体で、ワックスのような匂いがします。
そこまで匂いはキツくありませんが念のため換気設備のあるところで塗布しましょう。
容器と「Duller」を用意します。
容器に適量フィニッシャーを入れ、「Duller」を2〜3滴垂らします。
あとは塗り塗りしていきましょう。
マットに仕上がりました。
スニーカー本体にも塗布していきます。
ここで一つ欲が出てきました。
反対側のシュラウドも加工したいな・・・。
3 グラデーション
やっちゃいました。
「Angelus purple」でグラデーションにしてみました。
スプレーガンならではの技ですね。筆では絶対できません。(できるのかな?)
2thinのみ混ぜていたのでテカリがあります。
乾燥させた後に上から「フィニッシャー」と「Duller」を混ぜたコート剤を
塗布していきます。
4 完成!!!
とうとう完成しました。
最後はシューレースを外した逆の手順で通していきます。
「Air More Money」のシューレースホールは柔らかい布素材でできおり、穴も
大きめなのでとても通しやすいです。
AJ11に似ている印象を受けました。
完成です!!!
5 まとめ
パステルカラーの淡い色合いの配色やグラデーションを使用したことにより、
優しい印象を受けつつしっかり存在感もあるスニーカーに生まれ変わったと思います。
また、「Duller」の重要性に気づかされましたね・・・。
マット仕上げにすることでわざとらしくない自然な風合いを作り出せました。
これからはかなり頻繁に「Duller」が出てくると思います。
今回はペイントのみでのカスタムでしたが、スニーカーカスタムの原点回帰したような気がします。
塗っている時の筆から手に伝わる感触、ペイントだけであれこれ完成像を想像しながら作業を進めるのはとても意欲を掻き立てられますね!
スニーカーカスタムは一種の作品作りと同義であると思います。
自分を表現するための方法として皆様も一度やられてみてはいかがでしょうか?
それではまた次回のカスタムでお会いしましょう。
Thank you.
H.C.U スキタロ